媚薬プレイ②【R18】
- 2011/05/24 (Tue)
- 雪燐小説 |
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媚薬プレイ①の続きです。
本番……にはまだ至れず。
ちょっと性的描写があるのでR18です。
お気を付けください。
本番……にはまだ至れず。
ちょっと性的描写があるのでR18です。
お気を付けください。
「やっぱり、なんかへんだよね」
「な、なんだよ」
自室に戻って来てしばらくすると、雪男がそんなことをいうので、たらふくうまい飯を食べさせて事なきを得たと信じていた燐は盛大にびくついた。
雪男はパソコンに向かっていた身体をくるりと反転させ、ベッドに寝転がっている燐の方を向いてじっと観察するように見ている。
「さっきから、兄さんがおかしい」
「だから、なんのことだって」
燐は後ろめたいことがあるだけに、視線をあちらこちらに泳がせながら、答えた。
おそらくその態度こそがおかしいんだと雪男はいいたいのだろうが、燐は先ほど自分がやったことを告白する気になれず、さあどこまで隠ししとおすことができるのかと内心冷や汗をかきながらあくまでも知らないふりを続ける。
「ふうん」
雪男はそれには答えず、尚も燐のことをじりじりと追いつめるように見つめ続けた。まるで、先生はなんでも知ってますから早く白状しなさい、と脅されているようだ。
冗談じゃねー、『すみません、雪男先生。俺、悪さしちゃって……。もうしません、許して』なんて俺がいうとでも思ってんのか。
未だに強気の姿勢を崩さない燐は(いやそれは弱気の裏返しだったかもしれないが)、ぎりりと雪男を見返した。
ぎりりとじりじりの対決はしばし続く。究極のにらめっこ状態の中にあっても雪男は平然としている。むしろ眼鏡の奥の瞳の熱をどんどんあげていく。
それを見つめ返しながら、次第に燐はちょっとなんだか自分が本当におかしくなっていっていることに気が付いた。
雪男の言葉じゃないが、身体がなんか変だ。ぽっぽっと全身に火が付いたように熱くなっていって、ふわりとした昂揚感に襲われる。
――あ、やばい、この感じなにか知ってる。
あれだ。その、雪男とそういうことをやり始める前の、身体が期待をし始めた時の状態と同じだ。
身体が熱くなって、なにやら落ち着かなくって、息苦しい感じがするから呼吸を浅く繰り返し、それが自覚されるようになってくるとその熱が徐々下半身へと集まりだしてくる。
いやいや、おかしいだろ?今は冷や汗をかくような状況なのであって、興奮してどうするんだよ。
燐は自分にそう突っ込みをいれてみたが、すでにスイッチの入ってしまった身体はいうことを聞いてくれそうもない。
その間も雪男は一瞬も目をそらすことなく燐をみつめ続けている。当然、雪男は燐の変化に気が付いているだろう。
わかってんなら、なんとかいえよ!と燐は心の中で叫びながら、どこかでこのままずっと雪男にみつめられていたいという気持ちになってしまう。ああ、どうしようもない。
「雪男……そんな風に見んな」
これ以上、どうにかなってしまっては堪らないと、燐はとうとう雪男から目を逸らした。
「どうして?」
燐が視線を逸らしたことで雪男の眼力も弱まったが、それでも燐から視線を外す様子はみられない。
「どうしてって……どうしてもだよ!」
「理由を教えてもらわなきゃ、応えられないな」
相変わらず、自分の主張に一点の曇りも矛盾もありません、というような傲慢な顔をして、雪男はついっと椅子から立ち上がると燐のベッドにやってきて上から見下ろした。
「雪男!」
雪男が近づいてきただけで、ぞわりと背筋が粟立つ。何かを期待しているような、不安に怯えているような、ざわざわとした気持ちが燐を襲い、声にならない悲鳴のようなものを上げて、燐は雪男を見上げた。
「兄さん……」
そんな燐に雪男はふっと笑ってベッドに乗り上げると、燐に覆いかぶさるようにして顔を寄せてきた。
「今、自分がどうなっているのか……わかってるの?」
「なに?」
「これ、まさか気づいてないの?」
「?!」
ぐっと雪男の手が下腹部を撫ぜる。そして、その勃ち上がった形をわからせるように、わざと手のひらで表面だけを何度も擦る。
「ちょっ……やめっ」
「さっきから、ずっともじもじ腰が揺れてるの気づいてなかったの?それに、この尻尾。まったく、どうにかならないかな……物欲しげにくねくね動いて。これ、やっぱり外に出しておくの禁止。こんなの他人の目にさらしておくなんて犯罪でしかないよ」
「なっ……なっ……なん、で」
燐は雪男の言葉にかーっと顔を赤くする。雪男の、どこのエロ親父かと思ういい方にもだが、その内容自体に今まで自分はどんな醜態をさらしていたのかと思って、恥ずかしさのあまり部屋を飛び出したくなって乗りかかってくる雪男の胸を両手で押し返した。
「ゆーきーおっ、どけって!」
「まあ、いいじゃない。兄さんもその気みたいだし。このままやろうよ」
「やめろー!」
雪男はにこりと笑って、燐の両手をつかむとがちりとシーツに縫いとめた。こういう時の雪男の力強さは異常だ。兄を押し倒す気迫も加わって、燐は身動きが取れない。
そして、そのまま覆いかぶさられる。唇に強く雪男の唇を押し付けられて、燐はむーっと頑なに口を閉じていたが、下半身に伸びていた雪男の手で高ぶったものをぎゅっと掴まれ、ぎゃっと情けない声をあげると、その隙に舌をねじ込まれた。
「ふっ・・・う・・・ん」
もう、キスなんか数え切れないほどしてきたので二人とも慣れたものである。お互いどういうやり方が好きなのかというのも十分知っている。雪男は舌先で器用に燐の口腔の中を探る。燐は特に犬歯の周辺が弱い。尖った歯の根元を探るようにつつかれると、背中にびりりと電流が走ったみたいになって思わず雪男にすがりついてしまうのだ。
「んぅ・・・・・・うっ・・・・・・んっ」
燐が空気を求めて時々口を開くと喘ぎのような声が漏れる。その自分の声に煽られて、なおのこと身体が熱くなってくる。
雪男の舌は散々口腔の中を荒らしまわった後、今度は燐の喉元へとターゲットを変えていた。まだ気休め程度にしか出ていない燐の喉仏を嘗め回し噛み付く。人間の急所であるそこに食いつかれる行為はどこか倒錯的で、燐はますます頭がぼーっとなった。
なんか、もう、どーでもいいや。今日はこのままやっちゃえばいいか。
先ほど、雪男に対して激しく拒否していた自分をちゃっかり棚に上げて、燐はすっかりやる気になっていた。
基本、生活上の大半が性的関心で溢れている十五歳である。キモチいいことは好きだし、なんだか今日はいつもと身体の調子が違うような気もしていたが、結局やることは同じなのだ。だったら、別にやってもいいだろうという論理展開である。雪男が燐の心中を聞いていたのならば大喜びしそうな論理展開ではある。
「ゆ・・・・・・き、お・・・・・・」
兄ちゃんやる気になったぞ、という意思表示をしようと、ぽやんとした顔のまま燐が雪男に手を伸ばそうとしたとき。
「?」
今まで非常に熱心に燐へキスをしていた雪男がぴたりと動きを止めた。
「雪、男?」
燐が目をぱちくりすると、雪男はおもむろに燐の首筋から顔を上げ、眼鏡を押し上げて冷静に尋ねた。
「兄さん・・・・・・もしかして・・・・・・」
「?なんだよ」
「僕の机の上にあった小瓶の中身・・・・・・つけたでしょ」
***
雪男にばれた?!(燐、心の叫び)
「な、なんだよ」
自室に戻って来てしばらくすると、雪男がそんなことをいうので、たらふくうまい飯を食べさせて事なきを得たと信じていた燐は盛大にびくついた。
雪男はパソコンに向かっていた身体をくるりと反転させ、ベッドに寝転がっている燐の方を向いてじっと観察するように見ている。
「さっきから、兄さんがおかしい」
「だから、なんのことだって」
燐は後ろめたいことがあるだけに、視線をあちらこちらに泳がせながら、答えた。
おそらくその態度こそがおかしいんだと雪男はいいたいのだろうが、燐は先ほど自分がやったことを告白する気になれず、さあどこまで隠ししとおすことができるのかと内心冷や汗をかきながらあくまでも知らないふりを続ける。
「ふうん」
雪男はそれには答えず、尚も燐のことをじりじりと追いつめるように見つめ続けた。まるで、先生はなんでも知ってますから早く白状しなさい、と脅されているようだ。
冗談じゃねー、『すみません、雪男先生。俺、悪さしちゃって……。もうしません、許して』なんて俺がいうとでも思ってんのか。
未だに強気の姿勢を崩さない燐は(いやそれは弱気の裏返しだったかもしれないが)、ぎりりと雪男を見返した。
ぎりりとじりじりの対決はしばし続く。究極のにらめっこ状態の中にあっても雪男は平然としている。むしろ眼鏡の奥の瞳の熱をどんどんあげていく。
それを見つめ返しながら、次第に燐はちょっとなんだか自分が本当におかしくなっていっていることに気が付いた。
雪男の言葉じゃないが、身体がなんか変だ。ぽっぽっと全身に火が付いたように熱くなっていって、ふわりとした昂揚感に襲われる。
――あ、やばい、この感じなにか知ってる。
あれだ。その、雪男とそういうことをやり始める前の、身体が期待をし始めた時の状態と同じだ。
身体が熱くなって、なにやら落ち着かなくって、息苦しい感じがするから呼吸を浅く繰り返し、それが自覚されるようになってくるとその熱が徐々下半身へと集まりだしてくる。
いやいや、おかしいだろ?今は冷や汗をかくような状況なのであって、興奮してどうするんだよ。
燐は自分にそう突っ込みをいれてみたが、すでにスイッチの入ってしまった身体はいうことを聞いてくれそうもない。
その間も雪男は一瞬も目をそらすことなく燐をみつめ続けている。当然、雪男は燐の変化に気が付いているだろう。
わかってんなら、なんとかいえよ!と燐は心の中で叫びながら、どこかでこのままずっと雪男にみつめられていたいという気持ちになってしまう。ああ、どうしようもない。
「雪男……そんな風に見んな」
これ以上、どうにかなってしまっては堪らないと、燐はとうとう雪男から目を逸らした。
「どうして?」
燐が視線を逸らしたことで雪男の眼力も弱まったが、それでも燐から視線を外す様子はみられない。
「どうしてって……どうしてもだよ!」
「理由を教えてもらわなきゃ、応えられないな」
相変わらず、自分の主張に一点の曇りも矛盾もありません、というような傲慢な顔をして、雪男はついっと椅子から立ち上がると燐のベッドにやってきて上から見下ろした。
「雪男!」
雪男が近づいてきただけで、ぞわりと背筋が粟立つ。何かを期待しているような、不安に怯えているような、ざわざわとした気持ちが燐を襲い、声にならない悲鳴のようなものを上げて、燐は雪男を見上げた。
「兄さん……」
そんな燐に雪男はふっと笑ってベッドに乗り上げると、燐に覆いかぶさるようにして顔を寄せてきた。
「今、自分がどうなっているのか……わかってるの?」
「なに?」
「これ、まさか気づいてないの?」
「?!」
ぐっと雪男の手が下腹部を撫ぜる。そして、その勃ち上がった形をわからせるように、わざと手のひらで表面だけを何度も擦る。
「ちょっ……やめっ」
「さっきから、ずっともじもじ腰が揺れてるの気づいてなかったの?それに、この尻尾。まったく、どうにかならないかな……物欲しげにくねくね動いて。これ、やっぱり外に出しておくの禁止。こんなの他人の目にさらしておくなんて犯罪でしかないよ」
「なっ……なっ……なん、で」
燐は雪男の言葉にかーっと顔を赤くする。雪男の、どこのエロ親父かと思ういい方にもだが、その内容自体に今まで自分はどんな醜態をさらしていたのかと思って、恥ずかしさのあまり部屋を飛び出したくなって乗りかかってくる雪男の胸を両手で押し返した。
「ゆーきーおっ、どけって!」
「まあ、いいじゃない。兄さんもその気みたいだし。このままやろうよ」
「やめろー!」
雪男はにこりと笑って、燐の両手をつかむとがちりとシーツに縫いとめた。こういう時の雪男の力強さは異常だ。兄を押し倒す気迫も加わって、燐は身動きが取れない。
そして、そのまま覆いかぶさられる。唇に強く雪男の唇を押し付けられて、燐はむーっと頑なに口を閉じていたが、下半身に伸びていた雪男の手で高ぶったものをぎゅっと掴まれ、ぎゃっと情けない声をあげると、その隙に舌をねじ込まれた。
「ふっ・・・う・・・ん」
もう、キスなんか数え切れないほどしてきたので二人とも慣れたものである。お互いどういうやり方が好きなのかというのも十分知っている。雪男は舌先で器用に燐の口腔の中を探る。燐は特に犬歯の周辺が弱い。尖った歯の根元を探るようにつつかれると、背中にびりりと電流が走ったみたいになって思わず雪男にすがりついてしまうのだ。
「んぅ・・・・・・うっ・・・・・・んっ」
燐が空気を求めて時々口を開くと喘ぎのような声が漏れる。その自分の声に煽られて、なおのこと身体が熱くなってくる。
雪男の舌は散々口腔の中を荒らしまわった後、今度は燐の喉元へとターゲットを変えていた。まだ気休め程度にしか出ていない燐の喉仏を嘗め回し噛み付く。人間の急所であるそこに食いつかれる行為はどこか倒錯的で、燐はますます頭がぼーっとなった。
なんか、もう、どーでもいいや。今日はこのままやっちゃえばいいか。
先ほど、雪男に対して激しく拒否していた自分をちゃっかり棚に上げて、燐はすっかりやる気になっていた。
基本、生活上の大半が性的関心で溢れている十五歳である。キモチいいことは好きだし、なんだか今日はいつもと身体の調子が違うような気もしていたが、結局やることは同じなのだ。だったら、別にやってもいいだろうという論理展開である。雪男が燐の心中を聞いていたのならば大喜びしそうな論理展開ではある。
「ゆ・・・・・・き、お・・・・・・」
兄ちゃんやる気になったぞ、という意思表示をしようと、ぽやんとした顔のまま燐が雪男に手を伸ばそうとしたとき。
「?」
今まで非常に熱心に燐へキスをしていた雪男がぴたりと動きを止めた。
「雪、男?」
燐が目をぱちくりすると、雪男はおもむろに燐の首筋から顔を上げ、眼鏡を押し上げて冷静に尋ねた。
「兄さん・・・・・・もしかして・・・・・・」
「?なんだよ」
「僕の机の上にあった小瓶の中身・・・・・・つけたでしょ」
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雪男にばれた?!(燐、心の叫び)
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